上海に住んでいたころ、水道水をそのまま使うのは抵抗があったので、ウイスキーとかオレンジジュースも綺麗な水に変えてしまうという機械をレンタルして使ってて、それはいろいろなフィルターを通して不純物を取り除いて、結果綺麗な水にしてしまうという濾過式のものでした。
色々なフィルターをへて、一つ一つ物質を取り除いて、小さいものだけが残る。料理でも口当たりがいいように不要な物をこしたりする物もありますね。
でもこれが光になると少し違う印象で。柔らかい光を使いたいためにディフューズやバウンスをして光源を大きくしたり、拡散したりしますが、その回数が多くなるに連れて光の透明度は落ちていく。バウンス面やディフューズ面の濁りがそのまま写真に写ってくる。
だから肌感を撮影するとき、透明感が欲しければどれだけディフューズやバウンスの回数を減らすか、どれだけその面をクリアに保つか、あるいは濁りを取る光を入れてあげるのかを考えていく。
20020/08/10 SHUNJI MIYOSHI
Comments